【若紫の巻】
源氏はわらわ病を患い、北山で療養をすることになります。ある日近くの僧房で10歳ほどのそれはそれはかわいらしい少女(若紫)に出会います。無邪気で愛くるしい姿に源氏はぞっこん。祖母の尼君に「若紫を預かりたい」と言いますが、尼君は「まだ幼いから」と断ります。
病も癒え京にもどりますが、正妻の葵の上とは相変わらずぎくしゃくしてうまくいきません。むしゃくしゃした気分の源氏は北山の若紫の事が気になって仕方がありませんでした。
そのころ、藤壺の女御が病気になり里帰りする事になります。これはチャンスだと源氏は藤壺の女御のいる屋敷に潜入して、ついに思いを遂げる事になります。そしてたった一回の逢瀬で藤壺の女御が妊娠。それを知った桐壺帝は自分の子だと思い大喜びします。藤壺の女御は自分の犯した罪の重さに苦しみ、その後何度も言い寄る源氏を避け続けました。
一方、若紫の祖母である尼君が病に倒れ、亡くなる間際に「若紫を頼みます。」と言って息を引き取りました。源氏は若紫を二条院に引き取り、面倒をみることになりました。